子供の小さな言葉を拾いたい
先日、長男(6歳)が、お風呂掃除(彼の毎日の仕事)をしているときに、石鹸の泡を作りながらポツリといいました。
「ビールの泡みたい」
お風呂掃除ひとつにしても、大人のようにさっさと終わらせようとは思っていません。
石鹸を、わざわざ泡立てネットで泡立てることを楽しみ、スポンジに移して、そこから掃除に入るのです。(掃除がやりたい訳ではないので、何か楽しみを見つけていると思われます)
* * * * *
子育てをしていると忙しくて、子供の要求に答えられないことも多々あります。
幼稚園、学校に、習い事。
決まった時間に、やらなくてはならないことが多いのも事実。
子供も親も時間に追われる毎日。
でも、ふと思いました。
「やらなくてはならないことをこなす」
「みんなと同じことができる」
という枠だけにこだわりすぎていないかなと。
もちろん、とても大切なことです。
でも、その「大切なこと」にかこつけて、実はやってあげられる子供の要求を無視していないか?
「早く、早く」「ちゃんとして」といいながら、四角い箱に収まった個性のない人間に育てようとしているのではないか?
忙しさを理由に、子供の興味や個性の芽を摘み取ってしまっている???
その忙しさって何?本当に忙しいの?
* * * * *
「ビールの泡みたい」
ポツリと言った長男のそんな一言。
キラキラッと、神様から(?)天使から(?)の伝言付きで、私にストンと入ってきました。
『子供って好奇心の固まりなんだよね。』
『興味を持ったことはとことんやらせてあげなくちゃ!』
いつもだったら、「早く終わらせて」というところ。
『キラキラ』を受けとってしまった私は
「じゃあ、後でビールを作ってみようか」
と提案。
「えっ!いつ?」
長男の目が「キラリ」と光ったのを見逃しませんでしたよ〜。
その日のお風呂は黄色いお風呂。
(芳泉という漢方生薬入浴剤というのを入れています。紅花などの色でしょうか。黄色〜橙色になります。)
透明のプリンカップにお風呂のお湯を入れ、その上に丁寧に作った石鹸の泡をこんもりのせて。
写真は撮っていないので、お見せできないのが残念ですが、コクのある美味しそうなビールができあがりました。
「ほんものみた〜い」とビールの泡で顔を洗ったり、頭からかぶったり、大盛り上がり。
週末はパパに作ってあげてね。
これからも、ママは君たちの「ポツリ」を拾い集めるよ。