「おいしいおかゆ」と大豆のもこもこ
小学校の読み聞かせの時間におはなしさせてもらっています。
みんな真剣に聞いてくれていて、
私にとって、とても充実した時間です。
このおはなしは、貧乏な女の子が森で出会ったおばあさんから、不思議なお鍋をもらうのですが、そのお鍋は「ちいさなおなべやにておくれ」というと、何も入っていないはずのお鍋なのに、おかゆを煮てくれるというものです。あるとき、女の子が出かけている時にお母さんが使ってみたら、おかゆをつくるまではうまくいったのですが、その止め方がわからなくて、おかゆがどんどんあふれ出し、町中が大騒ぎになるというものです。
先日、この「おいしいおかゆ」をはなしてから戻ってきてからのこと。
その日は味噌を仕込もうと、大豆を茹でていたのですが、
ちょっと目を離した隙に、
大豆のアクがもこもこと鍋からあふれ出しました。
「あわわ〜!!」(ダジャレではなく)
急いで火を止めにいきながら、私の中で、
「おいしいおかゆ」で
おかゆがあふれ出すシーンと
この大豆のあわあわがつながってしまいました。
もちろん、今までもそばのゆで湯をあふれさせたりということは
多々ありましたけど、ちょうど読み聞かせの直後だったからか、
妙にしっくり。
このあふれ出す時の気持ちってこんなだよね。と、
なんだか、「おいしいおかゆ」の中に少し入り込んだような
不思議な気持ちになってうれしくなってしまいました。
今日もつながったなあと、なぜか自己満足なのでした。