庭の雑草
雑草。庭で彼らを見ても「何が何でも抜いてやる〜」という気持ちにはなれないのです。(もちろん、横着者ということもありますが)
こんな本を読んでいます。
- 作者: ひきちガーデンサービス,曳地トシ,曳地義治
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2011/06/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は雑草の種類、庭でのつき合い方、土との関係などが書かれています。
今まで邪魔な存在でしかなかった雑草がちょっと愛おしくなるような、ありがたくなるような本です。
また、「自然界に不要なものはない。」ということを気づかせてくれます。
雑草が生える理由も然り。
酸性に傾いた土、アルカリ性に傾いた土。
それぞれの土壌を好む雑草が育ち、中性の土に近づけているそうです。
自然栽培などでは、雑草が生えた後の土は、毒素が抜けているので、いい野菜がとれるという方もおられるとか。
雑草。
ただのやみくもに生えているのではなかった。
自然界のルールに則って必要があるからそこにいるのですね。
庭にでるたび、小さな感動を味わえます。
とはいっても雑草だらけの庭にするわけにもいかないので、著者の曵地さんご夫妻は雑草を生かす庭づくりなどもされているそうです。
また、抜いた雑草で堆肥を作る方法なども紹介してあり、ただ抜いて捨てるのが心苦しい私はぜひ取り入れたい。
我が家も土嚢袋を用意しましょうか。
庭の話、雑草の話ではありますが、生態系の話がよくわかり、自然界の一員である人間が勝手なことをしてはいけないなと気づかされます。
人間にとっては害虫と呼ばれる虫たちも、自然界では必要があるんですよね。ちゃんとそれぞれの仕事があるから登場してくるわけで。
雑草や虫を「きらい。いやだ。」と思うより、それらの役割を考えてみると庭仕事も楽しく、感謝の気持ちも生まれてきます。
整った美しい庭もステキだけれど、自然の力を感じる少し野性的な庭に憧れています。