季節のお仕事・らっきょう漬け
6月は忙しい。
正確に言うと気ぜわしい。
甘酢らっきょうに梅干し作り。
気ぜわしさの理由は
- 6月でないと出回らない材料ということ。
- 届いたららっきょうならなるべくすぐに、梅ならタイミングをみて作業を始めなくてはいけないということ。
この月ばかりはあまりきつきつに予定を入れないようにしなければ…と思う。
今週はらっきょうが届いた。
しかも、手違いがあって4キロも。
焦る…
1キロしか仕込んだことないのに。
これで3キロ。別の袋で1キロあった。
だれかに譲ってしまいたいという衝動を抑え、とりあえず、夕方から1キロをしぶしぶ洗って薄皮をむく。
夕食を作りながらだったので、5時頃から始めたのに、終わったら10時ぐらい。
残り3倍もあるのに…とほほ。
覚悟を決めて翌朝残りをむくことにした。
朝4時に起き(これはいつものこと)、4時半から作業開始。
今度は先に根を落として、後からまとめてざぶざぶ洗って薄皮をとる作戦。
6時半までやっても根切り作業まだおわらず。
とりあえず、子どもたちを起こし、学校へ送り出す。
ふたたび9時頃から開始。
根と先の部分を切り終えたのは結局10時半ぐらい。
これを何回かにわけてざぶざぶと洗う。
これもなかなか時間のかかる作業で…
たくさんあるので、4パターン作ることに。
- さっと茹でてから甘酢につける。
- 茹でずに熱々の甘酢につける。
- 塩漬けしてから甘酢につける。
- 梅酢につける。
そんなこんなで終わったのは正午すぎ。
来年からは2キロにしようと心に誓う。私には2キロが限界だと思う。
またはみんなで一緒にやりたい。おしゃべりしながら。
実は、まだ塩漬けは別にあるので、作業は終わっていないのだけど。
こんなに漬けて食べるのかな…と心配していたら、娘がらっきょう食べたいとウロウロと台所に入ってくる。
翌日から味見開始!着実になくなっていきそうなので、よかった。
心に余裕がないとむづかしいかな。らっきょう漬け。
皮をむきながら思い出すのは父と母のこと。
らっきょう10キロを仕込む予定で買った翌日、母が入院になり、父は毎日病院がよい。
どんどん芽がのびるらっきょうを気にしながら、家のこと、母の身の回りの世話などをしていた父。
ある日、「らっきょう漬けたよ。」と報告が。その日は母のところにいくのはお休みしたのかな。
どんな気持ちで10キロものらっきょうを一人で漬けたのかなと思うと、切なくなる。
あれが両親の漬けた最後の漬け物だったはず。(ぬか漬けは別だけれど。)
漬け物には実家の想い出が多すぎて、いつも両親を思い出す。一緒に作業しているようで、さみしいこともあるけれど、うれしくもある。