待つこと=ステキなこと
時短メニューが主流の時代です。
レンジでチン!だけでなく、料理そのものも、すぐ作れるものが人気がありますね。
でも、時間が作り出す美味しさを忘れたくないと思います。
たとえば、干し柿。
これは即席ではできません。
冷たい風と時間が作り出す甘さです。
市販のものは柔らかいタイプが多いようですが、
私はしっかり干して、固めになった干し柿が好きです。
しっかり干した干し柿は日持ちもします。
料理やお菓子にお砂糖代わりに役に立ちます。
お味噌や醤油などの発酵調味料。
これらは、本来、長時間かけて旨味を作り出していくもの。
それ自体に、体調を整える効果があるそうです。調味料を変えるだけで体質が変わる人もいるそうですよ。
私が醤油を選ぶときは長期熟成かどうか、必ずチェックしています。
お漬け物。
これも時間をかけて発酵させることで独特の酸味と旨味が生まれます。
(添加物だらけのお漬け物を買うのなら、自分で塩をふって数日おけば、おいしい浅漬けができます。浅漬けのもとも必要ありませんよ〜)
このような時間が作り出すものには、時間にしか作れないエネルギーがあると思うのです。
どうしても急いでしまう今の生活に不足しているほっとできる、くつろげるエネルギーかもしれません。
一方、時間をかけずに、ささっと作るメニューもフレッシュで、勢いのあるエネルギーを持っていると思います。
どちらもとても大切な気がします。
それらをうまく食卓に取り入れられたら、とてもバランスのよい食事になるのではないでしょうか。
ここでいうバランスは栄養バランスだけではなく、
時間のバランス
気のバランス
などいろいろな意味を含みます。
待つことが苦手になってきてしまった今の生活ですが、待つ楽しみを思い出したいと思います。
料理だけでなく、
待つこと=ステキなこと
たくさん見つけていきたいですね。
干し芋作りもステキな待つことです。乾くまで数日かかります。